松山の方より相続についてのご相談
2023年07月03日
Q:相続手続きに必要となる戸籍がどんなものなのか、司法書士の先生に教えていただきたいです。(松山)
私は松山に暮らしている40代女性です。先月松山の病院で入院していた父が永眠いたしました。母は既に亡くなっており、相続人である私と妹の2人で相続手続きを進めようと思っているのですが、困っていることがあります。
先日、父名義の口座について手続きをしようと松山にある銀行に行ったのですが、必要な戸籍が足りないといわれて手続きができませんでした。持参したのは父の亡くなったことが記載されている戸籍と、私の戸籍です。他にはどのような戸籍を準備すればいいのでしょうか?司法書士の先生、教えてください。(松山)
A:相続手続きには被相続人の出生から死亡までのすべての戸籍と、相続人全員の現在の戸籍謄本が必要です。
相続手続きを進めるためには戸籍収集が欠かせないのですが、種類がいくつかあるので混乱されることもあるかと存じます。相続手続きにおいて一般的に必要となる戸籍をご紹介します。
【相続手続きに必要となる戸籍】
・ 被相続人のお生まれから亡くなるまでのすべての戸籍謄本、除籍謄本、改製原戸籍謄本
・ 相続人全員の戸籍謄本(現在のもの)
被相続人のお生まれから亡くなるまでの連続したすべての戸籍を収集することによって、被相続人の両親が誰なのか、兄弟は何人いるのか、配偶者は誰なのか、お子様が何人いるのか、死亡日がいつなのかを確認することができます。今回のケースですと、亡くなったお父様の死亡時に配偶者が既に亡くなっていること、お子様はご相談者様と妹様のお2人だけだということを明確化できます。
戸籍を集めることによって、場合によっては相続人も把握していなかった被相続人の養子や隠し子が発覚することもありえます。その際は養子や隠し子にも相続が発生することになりますので、相続人を確定させるためにお早めに戸籍を収集することをおすすめいたします。
戸籍は役所に請求しますが、被相続人の死亡時点の本籍地を管轄する役所へ戸籍を請求しても、すべての戸籍が集まるとは限りません。婚姻や転居によって転籍している場合は、戸籍を読み取り、過去に戸籍の置かれていた住所地を管轄する役所へ戸籍を請求する必要があります。
もしも過去に戸籍の置かれていた場所が遠方で直接役所へ出向くのが困難な場合は、郵送で取り寄せることも可能です。郵送での取り寄せ方法については各役所のホームページに掲載されているのでご確認ください。
相続手続きに必要な戸籍を集めるだけでも時間も手間もかかる作業です。その他にも相続手続きには煩雑なものが多いうえ、日中お仕事をされている方にとっては役所や銀行で手続きを行うのも一苦労ではないでしょうか。もしも相続手続きが思うように進まずお困りでしたら、相続を専門とする司法書士に相談することもご検討ください。
松山相続遺言相談室では、相続についての知識と実績が豊富な司法書士が、松山にお住まいの皆様の相続手続きをサポートしております。初回の相談は完全無料ですので、どうぞお気軽に松山相続遺言相談室までお問い合わせください。松山の皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。
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当相談室の代表 司法書士・行政書士 西森が「生前対策まるわかりBOOK」に愛媛・松山の専門家として紹介されました。